春暁
下の娘が「春暁」を読んでいた。
世田谷区では、日本語のおもしろさを伝える授業が国語とは別にあって、その一環らしい。
やるなぁ、世田谷区(⌒▽⌒)V。
「春暁」は漢詩なんだけど、読み下しにリズムがあって、日本語としても面白いよね。
春眠暁を覚えず
処々啼鳥を聞く
夜来風雨の声
花落つること知る多少
最後の「知る多少」の部分はリズムが崩れてあまり好きじゃない。
ここで言う「多少」は、日本語の意味とはちょっと違っていて、漢語では数詞の疑問形を意味する。
だから、「どれぐらい散ったか判らない」と言う意味になるので、返り点を打って、「多少ぞ知らむ」とした方が、意味もリズムもいい様な気がするんだけど・・・。
まあ、漢詩の大家がそうしているんなら、何か他に意図があるのかもね。