あのなつ日記

毎日、色々な事を考えてます。

韓流

「韓流」って、なんて読む?
マスコミでは「ハンリュウ」で統一しているみたいですね。

日本語では、「韓」は「ハン」とは読みません。
韓国語では、「流」は「リュウ」とは読みません(「リュ」と読む)。
なので、「ハンリュウ」は本当は間違いなんですけどね。
マスコミは、言葉というものをもう少し大事にして貰いたいです。

元々、韓国のモンだから、韓国語読みでいいんじゃない?って、言うのをよく聞きますが、間違いです。
元々は台湾です。
台湾で韓国ドラマが流行った時に、台湾のマスコミが天気用語の「寒流熱風」と掛けて「韓流熱風」と書きました。
台湾の公用語である北京語では、日本と同じで「寒」も「韓」も「カン」と読みますので、掛詞になったんです。
「韓流熱風」自体はあまりいい意味の言葉ではありません(「寒流熱風」と掛かっている事からわかります)が、言葉自体を気に入った韓国人が「韓流」を好んで使用しました。
それをそのまま日本で使用する様になったので、やはり「カンリュウ」が正解なのでは?

実はこれ、マスコミはわかってないのですが、簡単な問題じゃないので付記しておきます。

日本は歴史的に”あの半島”に関するもは「朝鮮」で統一してきました。
朝鮮半島朝鮮戦争朝鮮民族朝鮮人
しかしながら、韓国では北朝鮮への反発から、「韓」を使用する様になり、それぞれ、韓半島、韓国戦争、韓民族、韓国人と呼んでいます。

NHKが朝鮮語講座を開設する時の話です。

朝鮮語と言う呼称は、北朝鮮の言葉を意味する為、不適切だとの抗議が韓国系の住民より多数寄せられました。
実際に、韓国での言葉と北朝鮮での言葉は、若干の相違があって、日本で教えられているのは韓国の言葉です。
(簡単な例で言うと、「李」さんは、韓国ではイさん、北朝鮮ではリーさん)
じゃあ、韓国語でいこうとしたところ、今度は北朝鮮系の住民から苦情が寄せられました。

困り果てたNHKはハングル講座として、お茶を濁しました。
NHKでの語学番組で、~語がつかないのは、この一例だけです。

実はここで話は終わらなかったのです。
ハングルという呼称の「ハン」は、「韓」と言う字を連想する為に、北朝鮮では「ウリグル」(我々の文字、もしくは、チョソングル=朝鮮文字)と呼んでいるのです。
北朝鮮系の住民は、この点でも苦情を寄せてきました。
しかしながら、日本では「韓」は「ハン」とは読まずに、「ハングル」は韓国を連想させないとの理由から、これを却下した経緯があるのです。

もし、日本で「韓」=「ハン」が定着した場合に、今では一般名詞になったハングルに対しても、北朝鮮から抗議が入る可能性があるのです。
なので、「韓流」は「カンリュウ」と呼んでおけばいいと思うのですが、いかがでしょうか?