紛争地域認定
固有の領土なんてのはありません。
戦争や条約の度に国境線は逐次変更されていくモノです。
この辺、陸続きの国境線がない日本人は肌感覚がないと思います。
竹島の問題にしても、歴史的経緯がとか、世界各国の承認がとか、いろいろと言われていますが、そんなモノは関係ありません。
最後に結んだ条約でどっちがモノにしたかです。
日本にとって重要なのはサンフランシスコ講和条約。
この条約によって、日本は主権を回復して、最終的な領土を確定したのです。
ここには、竹島は日本の領土として明記されています。
なので、この条約に調印した国は、日本の領土と言うことを国際に認めています。
アメリカが竹島は日本の領土と言うのも、この条約に署名したからです。
ICJ(国連の下部機関)に提訴すれば日本が勝てるとする根拠も、この条約は日本と連合国(←のちの国連)の間に結んだ条約だからです。
しかしながら、韓国はサンフランシスコ講和条約に署名していません。
日本と韓国は戦争していた訳ではないので、講和条約は関係なかったのです。
なので、その条約に代わるモノとして、2国間で、日韓基本条約を1972年に結んでいます。
そこには竹島は紛争地域となっています。
そうなんです!
2国間では、”お互い”に”固有の領土”としましょうと、認め合っているのです(ΟдΟ∥)。
戦後のゴタゴタに便乗して韓国が奪っていった土地なのに、キチンと主張出来なかった日本政府って、弱腰外交?
実効支配されている土地を紛争地として認めさせただけでも良しとする?
まあ、残念ですが、そういうことです。
前回の投稿で、基本的自衛権は、国内犯罪を取り締まる治安維持に端を発しているとの解釈を述べました。
紛争地域と国家が認定した場合、これの適用外になると思います。
周辺国との関係云々より、この点で、竹島への自衛権発動は難しいのです。
P.S.
尖閣諸島にしても、紛争地域と認定しないのは、この点にあると思います。
なので中国は是が非でも、尖閣諸島を紛争地域としたいのです。